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FXを極める=強か。 [FXを極める]


2010/07/23 20:04

「強か(したたか)」

 この単語は、この国のためにあるような気がしている。

 中国人民銀行が6月19日に人民元相場の柔軟性強化の方針を打ち出してから1カ月。

この間の人民元のスポットレートの上昇率はわずか0.7%にとどまった(6月18日の終値は1ドル=6.8261元、日本時間7月23日の午後6時時点で1ドル=6.7784元)。

 人民元の柔軟性強化方針はG20首脳会議という政治イベントの直前に発表された。
 まさに、政治イベントにらみだった。

 ただ、7月の経済イベントとその結果を知ったいま、6月19日の選択が非常に賢明だったことが分かる。


 7月1日の6月製造業PMI(購買担当者景気指数)は前月から低下、15日発表の4-6月期実質GDP(国内総生産)では中国景気の伸び鈍化が鮮明になり、6月の、特に鉱工業生産は市場予想を大きく下回って先行きに不安を残すものとなった。

 中国国内では、輸出産業を中心に人民元の上昇誘導に対する不満が多い。

6月19日を選ばず、7月に人民元の柔軟性強化に踏み込んでいたら、経済指標の芳しくない内容とあいまって、中央政府への非難はいよいよ高まっただろう。

のみならず、市場予想を下回る米経済指標の続出、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言のなかで、今日われわれが包まれている米国景気の先行き不安に、中国景気の下ブレリスクが重なるかたちとなり、世界の金融マーケットが「負の共鳴」を起こす展開すら見込みえたのである。
 中国は、強かである。

 6月19日の決断が奏功して、6月26日からのG20首脳会議では中国の人民元の切り上げに一定の配慮が示された。米国からの非難は、非常にマイルドなものになった。

また、米財務省が7月8日に提出した「為替報告書」では、中国を「為替操作国」に指定することがとうとう見送られた。

 人民元の対ドル相場の値動きを週間ベースでみると、中国政府の本心が見えてくる。

 第1週:0.5%の元高
 第2週:0.3%の元高 
第3週:0.02%の元安
 第4週:0.03%の元安
 第5週:0.05%の元安

 驚いた。

 第1週こそ比較的大きく元高に振れたのだが、第2週には伸び率が鈍化。第3週以降はなんと元安に振れている。しかも少しずつ、大きめに、元安に!

 岡三証券の王申申エコノミストは、こうした値動きを次のように解説する。

「人民元の柔軟性強化の真の目的は、人民元の国際化にあるとみている。長期的にこの目的を達成するために3つのステップを考えている。第1ステップは、ひとまず人民元の小幅な切り上げ。第2ステップは、人民元が狭い範囲内で上下どちらにも振れるような価格形成メカニズムの確立。そして第3のステップは、人民元のより大きな値動きの許容」

 いま、人民元改革は第2ステップに入った。第3のステップ、それは変動相場制への移行を意味するが、このステップに移るのは当面先になるとみられる。

 王氏は、中国の物価上昇率と人民元の対ドル相場の変動率の相関性の高さを指摘。今年の年末にかけて物価上昇率は2%台に鈍化すると予想されるため、人民元の上昇率も一段と穏やかなものになるとみている。


 JR東京駅の八重洲口を出ると、小さな店舗が立ち並ぶ一角がある。

 個人向け観光ビザの発行要件の緩和で中国からの観光客が増加するのに備え、中国からの観光客が購入した際の特典の工夫や中国語の講習に、店員たちが日夜取り組んでいる。

 人民元の上昇が中国の人々の購買力の向上に資するのは言うまでもない。その上昇が緩やかであれば、おそらく彼らの多くが務めているであろう輸出型企業の業績も傾かず、所得への影響も出にくい。わが国の景気にも好ましい。

 店長や店員たちの努力が報われる日が必ず訪れることを願っている。(和田崇彦)

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

【提供:モーニングスター社 】
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